iTunesにインポートしているお気に入りのアーティストは、ロックからクラシックまで多種多様だ。
しかも、同じアーティストの同じアルバムの中にも
- ポップな曲
- ロックな曲
- ダンサブルな曲
- ムードのある曲
- アコースティックな曲
があって、気分に合わせてチョイスしたい。
でも、毎回「プレイリスト」を作成するのは面倒だ。
そんな時は、「スマートプレイリスト」を活用すると便利だ。
「スマートプレイリスト」を、
- 「マイレート」や「再生回数」の多い順でマイベストを作る
- 「再生回数」の少ない順で、埋もれた名曲を発見してみる
の様に使う方は多いと思うが、今回はiTunesの「コメント」を、
「web2.0で言うところのタグ」に見立てた活用方法を紹介したい。
「コメント」を用いたタグ付け
まずは、iTunesにインポートした曲を右クリック、
- Windowsなら「プロパティ」
- Macなら「情報を見る」
を選択し、コメント欄に、「その曲の雰囲気」を入力する。
大切なのは、「そのアーティストのジャンル」ではなく、「その曲の雰囲気」を入力することだ。
例えば、Beatlesでも「Help」と「Let it be」を聞いて受ける印象や雰囲気は違うはずだ。
それをタグ化していくことで、iTunesをデータベース化してしまうのだ。
曲そのものの雰囲気を、「ジャンル」や「楽器」、「季節」、「色」などで分類すると便利だろう。
下の写真はCloudberry Jamの「summerbreeze」と言う曲が持つ、「夏らしく」「大人びた」雰囲気を、
- [summer]
- [purple]
とタグ付けした。
括弧[]で括っているのは、例えばJ-POPとPOPと言うタグ付けをした後に、POPで検索すると両方引っかかってしまうが、
[J-POP][POP]とタグ付けして[POP]で検索すれば[POP]のみが引っかかるからだ。
「スマートプレイリスト」によるタグの抽出
iTunesにインポートした曲のタグ付けが済んだなら、前述の「スマートプレイリスト」の出番だ。
下の写真では、「スマートプレイリスト」を用いて、iTunes内の全ての曲の中で、
- コメントが[purple]を含む
- 上限15曲
- 再生頻度の高い順
の条件に一致するものを抽出し、雰囲気の似た曲をリスト化している。
条件は追加できるので、アーティストやアルバムを指定することも可能だ。
また、「ライブアップデート」にチェックをつけておけば、一度作成した「スマートプレイリスト」が、
再生頻度等に応じて自動的に更新されるので便利だろう。
他のタグ付け例として、
- シングル曲に[single]とタグ付けした、ベストシングルリスト
- ポップな曲に[pop]とタグ付けした、朝の通勤・通学用リスト
- ダンサブルな曲に[dance]とタグ付けした、パーティチューンリスト
- CMやドラマタイアップ曲に[cm][dorama]とタグ付けした、CMソング・ドラマソングリスト
などもオススメだ。
他にも便利な「スマートプレイリスト」の設定方法
年代ごとのベスト盤を作る方法
- 年が「1990」~「2000」の範囲内
- 上限「15項目」を「再生頻度の最も高い項目」
とすれば、年代ごとに思い出の曲をリスト化できる。
カラオケによくある「90年代メドレー」の様な感覚だ。
iPod shuffleの容量は1Gだけど、iTunesの容量は1G以上の場合
- 次のルールに一致のチェックを外す
- 上限「1G」を「再生頻度の最も低い項目」
とすれば、容量目一杯に、未チェックの曲を抽出できる。
「再生頻度の最も低い項目」は、「最後に追加した項目」とすれば、最近インポートした曲を抽出することになる。
iTunesに埋もれた名曲を探し出したい場合
- マイレートが「★★」より大きい(つまり、そこそこお気に入り)
- 上限「15項目」を「再生頻度の最も低い項目」
とすれば、iTunesのライブラリに埋もれているお気に入りの曲を発掘できる。
あらかじめ、再生頻度の高い25曲を選んだ「トップ25」をスマートプレイリスト化しておき、
- プレイリストが「トップ25」ではない
- 上限「15項目」を「再生頻度の最も高い項目」
とすれば、惜しくもトップ25に漏れたが為に埋もれている曲を発掘することもできる。